終末なにしてますか？忙しいですか？救ってもらっていいですか？|末日时在做什么？有没有空？可以来拯救吗？|Shuumatsu Nani Shitemasuka Isogashii Desuka Sukutte Moratte Ii Desuka

正体不明の怪物である〈獣〉たちに蹂躙されて約500年前に地上が滅び、伝説の種族である人間族(エムネトワイト)をはじめ他の多くの種族が滅ぼされた後の世界。かろうじて生き残ったものたちは地上を離れるしかなく、空に浮かぶ百を超える数の岩塊「浮遊島」からなる浮遊大陸群(レグル・エレ)が世界のすべてとなっていた。
〈獣〉たちとの戦いで守りたかったものを守れなかったヴィレム・クメシュは500年後の空の上で目覚め、自分が世界に遺された最後の人間族であることを知り、その絶望から世捨て人のような生活を送っていた。ヴィレムは生活を見かねた友人から軍の仕事を紹介され、商会の倉庫で「兵器」管理の仕事をする新しい管理者となる。商会が買い取って集めていたのは、非力な人間族がかつて地上の覇者であった強さの秘訣である遺跡兵装(ダグウェポン)をサルベージした「聖剣(カリヨン)」だった。しかし、聖剣は既に滅びてしまった人間族の勇者(ブレイブ)の資格を持つ者にしか使えず、人間族のいない今は、妖精族の少女たちが遺跡兵装で浮遊島を守るために集められ、勝利のためだけに消費される使い捨ての生命として戦わされていた。
かつて聖剣を使う者の一人だったヴィレムが、妖精たちに使い捨てではない、生きるための戦い方を教えるようになったことで、変わることのなかった運命が変わり始める。